起立性低血圧

貧血における「めまい」についての話

起立性低血圧における「めまい」

「貧血でめまいが…」「目の前が暗くなって、倒れかけた。これはやっぱり貧血?」「ふらっときて立っていられなくなった。貧血のせいだ」
上の言葉には、何一つ矛盾点はないように思われます。でも、この表記はちょっとあいまい。その理由を見ていきましょう。
まず、上記の症状のほとんどは、「起立性低血圧」によるものです。ちょっとややこしくなるのですが、この「起立性低血圧」は「脳貧血」と呼ばれています。この名称のため、「ほら、やっぱり『貧血』なんじゃないか」と思われてしまいがち。でもこれ、ちょっと違うんです。というのも、この「脳貧血」は、私たちがイメージする「鉄分が足りないから」という理由で起こるものではないからです。いきなりたちあがったりしたときに、一時的に血流がうまく回らず、異常を起こしてしまうことをさすのです。

起立性低血圧の「めまい」=「めまい感」

起立性低血圧における「めまい」は、実際には「めまい感」と呼ばれるものです。「めまい」は、ぐるぐると周囲(あるいは自分)がまわり、自分の立ち位置がわからなくなる、という状況によって、吐き気などが起こることを言います。対して「めまい感」は、「目の前が暗くなる」「足元がおぼつかなくなる」と言う状態のことであり、「回っている」という風には近くできません。
この「めまい感」は、「浮動性めまい」とも呼ばれますが、起立性低血圧によっておこる「めまい」は、実はこっちなんです。